思いがけない出来事

子育ては、思い通りに行くものではない。

「そんなことは当たり前だよね~」と思っていました。

だって、子どもはひとりの独立した人格をもった存在ですから、親の思い通りにいくわけない。

息子が小学5年生に進級するまでは。

4年生までの息子は、毎朝元気な声で「いってきまーす!」と、毎朝学校へ出かけていきました。もともと人懐っこい性格なため、クラスの友達を始め、職員室の先生からも可愛がられていました。

ところが、5年生になってから、異変が起きました。

とにかく、ヒステリックな口調の担任は、自分の機嫌でカミナリのような怒鳴り声を上げました。もともと漢字を書くのが苦手だった息子は、「トメ」「ハライ」など、少しでも先生の書き方と違うと、即座に赤ペンで大きな「バツ」を付けられました。

ある日、宿題の範囲を間違えてきてしまった隣の席の女の子に「勉強する気があるのか!?」と、みんなの前で怒鳴りつけました。そのお子さんは、泣いてしまいました。そのとき息子は、まるで自分のことのように悲しくなったそうです。

それでも、息子は「学校は楽しいはず、通わなくちゃ」と、毎日学校へ通いました。

異変が起きたのは、お正月を過ぎた頃。

ある朝、息子が苦しそうな様子で、ベッドの上で言いました。

「ママ、熱がないけれど、学校を休んでもいい?」

明らかに様子がおかしかったのです。

「学校へ行かなくてもいい。熱がなくてもいいから、休みなさい。」

私はそうやって答えるのが精一杯でした。

・・・息子はがんばって耐えてきたけれど、もう限界でした。。

小学校へ「息子を1週間、休ませます」と連絡しました。

ひとまず、静かな一週間が過ぎました。息子はよく、眠っています。

しかし、1週間を過ぎた頃、学校から電話がかかってきました。

「様子はどうですか?」

「学校をずっと休んでいると、学校へ来れなくなっちゃうから来てください」

「自分でこれないなら、教師が迎えに行きます」

 

それから、学校との戦いが始まりました。

息子にとって、学校はもう、恐怖の対象でしかありませんでした。

4年生まで楽しかった学校。「学校って、先生ひとりで変わるもんなんだね」

担任の顔や、怒鳴り声を思い出すだけで、彼は精神的な苦痛を覚えずにはいられませんでした。

学校へ行って、担任のことを訴えても、校長は「担任はよくやっていた」と言い、まったく話が通じませんでした。

最後に担任と会ったとき、息子を全く心配する様子のない担任にあきれました。

たまりかねず、私が「息子に対して、何か言うことはないですか?」と問いかけてみたけれど、薄笑いして黙っていました。

それをみて「ああ、息子は担任から酷いイジメに遭っていたのだな」ということが、やっとのみこめました。

担任が、自分の受け持つ生徒を虐める・・・そんなことがあるとは、これっぽっちも思っていませんでした。だって、学校は生徒を守ってくれるところだと、ずっと思っていましたから・・・。

それから、あれだけ人懐っこかった息子の「人間不信」、それから「登校拒否」が始まりました。